令和元年11月21日(木)ふらっと・ほすぴす希望のひかりにて、Kibou-Kitchenを開催いたしました!
今年度のKibou-Kitchenのテーマは「食を楽しむ」
生きるために欠かせない食。
食を通して、他人との関係を作ることもあります。
また、病気になったときに自分の口から食事を摂れることは心の大きな支えになります。
そんな大事な食事を、できれば安全で美味しく「楽しく」摂りたいものです。
今年度は栄養について勉強もしつつ、食を楽しめるメニューを勉強します。
今月は、クリスマスに向けて楽しめるシェパードパイを作りました。
シェパードパイはイギリスの郷土料理です
デミグラスソースで子どももご高齢の方も好きな味です。
パイと名前が付きますが、パイ生地ではなくマッシュポテトで蓋をするパイです。
まずは、マッシュポテトを作っていきましょう!
じゃがいもを茹でた後、軽く味付けをしながらお好みの柔さまで潰して作ります。
バターの溶ける香りですでに食欲をそそる香りがしてきます。
マッシュポテトが出来たら、次は中身を作ります。
シェパードパイのシェパードとは羊飼いのこと
牛肉やラム肉を使って作る素朴な家庭料理です。
今回は牛の切り落としとたまねぎでシンプルに作ります。
噛む力に不安のある方は、ミンチ肉に変えたり、食べ盛りのお子さんがいる方は、噛み応えのある大きさのお肉にしてもいいでしょう。
ブロッコリーなどの野菜を入れても美味しいです。
デミグラスソースで味を付けたら、もう作るのはほぼ完成です!
耐熱ガラスやグラタン皿に中身を移します。
そのまま食卓に出すので、ここでステキな耐熱皿を使うと華やかになりますね!
1人1人、小さなココットに入れて作っても食べやすくなります。
上に、マッシュポテトを混ざらないように重ね、蓋をしていきます。
ゴムベラを使って少しづつ乗せると綺麗に出来ます。
模様をつけるとパーティー料理のようです。
今回はフォークで波線を付けてみました!
最後は、オーブントースターでマッシュポテトに焼き色をつけます。
具材には火が通っているので、10分ほどで大丈夫です。
焼いている間に、減塩について勉強します。
デミグラスソースは野菜や鳥の骨などで作るソースで、深い味わいとコクが特徴です。
実は思っているより塩分がかなり控えめなのです。
和食の煮物やお吸い物など、さっぱりした料理の方が、味を感じるために塩分が高めになっています。
減塩を頑張りたいな、と思う方はこういうコクのある味(焼肉のたれなどもそうです)を使ってみるのもおすすめです。
また、食が細くなってきたご高齢の方も、デミグラスソースなどの洋食の味の方が食べてくださることもあります。
ご高齢の方の食事というと和食のイメージがあると思います。
確かに、少し前の時代、高齢者といえばまだ明治のお生まれの方も多くいらっしゃいました。
普段から食べてこられた食と言えば、和食だったのでしょう。
しかし、今のご高齢の方は大正や昭和のお生まれです。
すでに西洋料理や日本独特の洋食文化も普及し始めている頃です。
例えば、コロッケは大正後期に人気のおかずです。
なのでデミグラスソースのような味にも慣れ親しみ、お好きな方も多いのです。
意外と煮物に飽きてしまって、食が細い・・・という方もいるかもしれませんね!
さて、シェパードパイに綺麗な焼き色がついたところで取り出して完成です!
大きなスプーンで食べたいだけお皿に移していただきます。
マッシュポテトなので、柔らかく、口当たりも滑らかです。
この一品の中に、炭水化物、たんぱく質、野菜を入れれば食物繊維も摂れます。
受講者のみなさんはからは、「どんな難しい料理を作るのかと思ったけど、簡単!」「パイ生地よりじゃがいもの方が美味しい」「孫が喜びそう!」など嬉しい感想をいただきました。
忙しい現代、なかなか食事の時間が取れなかったり、1人で食べたり、作る時間が持てない方もたくさんいらっしゃいます。
それでもお休みの日や、誰かの誕生日など、今日は作ってみたいなと思った時、簡単に出来て食事が楽しくなるものを今年度はご紹介していきます。
最後は参加者のみなさんと、感想などおしゃべりしながら楽しくいただきました。
Kibou-Kitchenでは、ご要望の多い講座をリピート開催しております。
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