平成30年2月23日(金)「中尾勘一郎のいのち塾」を開催いたしました!
今回は、とうとう最終回。
テーマは、リビングウィル・アドバンスディレクティブを書きましょう。でした。
1年間をかけて、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の大切さ
ACPを書くために必要な自分の価値観探し
延命治療とは何の治療のことなのかを勉強してきました。
今回は、その学習してきた知識を生かして、もう一度アドバンス・ケア・プランニングを書いてみました。
お渡しした資料は、初回に渡した資料と同じものです。
「私の心づもり」と書いてある資料は、ご自身の療養や治療の希望を書き込むチェックシートです。
書き込む内容への理解が深まるとより自分の考えに近いものを選べるようになっていると思います。
初回と変わった人もいるでしょうか?
ACPは、節目の時、お正月やお誕生日、病気をされたときなど、折を見て考え直すことが大切だそうです。
書く内容は変わっていっても大丈夫です。
今の気持ち、価値観に合うものを考えてみてください。
そして、アドバンス・ケア・プランニングはご本人だけで考えておくのでは、
なかなか思い通りにはならないという話になりました。
署名欄にも書いてあるものが多いですが、ご本人、代理決定者、医師の名前を書き示す欄があります。
ご自身が判断できなくなったときに、代わりに判断をお願いする代理意思決定者。
本当にACPを使う場面になったときに、判断してくれるかかりつけの医師。
どちらも必ず必要です。
たとえご自身が決めた意思があったとしても、家族やまた担当の医師に伝わっていなければ、思った通りにはならないかもしれません。
そのためには、予防接種でもいいから必ず毎回かかっている医師を持つことをお勧めしました。
大きな病院ではなく、できれば地域の近くの診療所。
そして、毎回薬をもらっている、かかりつけ薬局を持っておくことが、ご自身の治療の希望を実現する強力な味方になってくれます。
今回の資料を、ぜひ考えながら書き、家族やかかりつけの医師に相談してみてください。
きっと力になってくれるはずです。
NPO法人らいぶながさきは、今後もみなさまの「より良い生活」「より良く生きる」ために
学習講座を開催してまいります!
新年度の講座もぜひお楽しみに。
1年間の「中尾勘一郎のいのち塾」ご愛顧誠にありがとうございました。