平成29年12月22日(金)「中尾勘一郎のいのち塾」を開催いたしました!
今回のテーマは、医療・介護を受ける場所 でした。
20代~80代の幅広い年代の方がご参加されました。
ご自身やご家族の療養場所について考えることは、大事なことです。
具体的に、
がんになったら
がん+認知症になったら など
病気になった時に、どこで療養できるのかを勉強しました。
私は、自宅で過ごしたいなぁ
私はホスピスがいい
私は施設に入るよ
みなさんは何となく考えている希望先はあると思います。
しかし、病気の重さ、認知症の程度で、どこで治療や療養を受けられるかは変わってきます。
認知症が強い人は、がんになっても治療が困難であること
施設に入ろうと思っても、がんがある場合断られることもあること
病気と認知症は、治療や療養を考えるときに関係性が強い、ということが分かります。
また、長崎のホスピス、在宅診療、病院の現状について勉強しました。
長崎県では、がん患者の人数に対して、ホスピスのベッド数は少なく、ホスピスを希望していても入りにくい点
在宅診療を行ってる診療所の数は全国1位であるが、在宅での看取り数は全国平均より下回っていること
普段は目にすることのない実態のデータは、大いに参考になるのではないかと思います。
次に、在宅診療に関するアンケート結果を見ました。
長崎市にお住まいの方を対象にしたアンケートです。
在宅診療を受けたい と希望される人は全体の40~50%
内閣府が出した全国での希望数は60%近く。
全国の平均と比べると、長崎の結果はズレがあるようです。
何がネックなのか
どういった不安があるのか
アンケート結果を見ながら、ご自身はどうだろうと考えている方が多く見受けられました。
今回は、医療の実態が分かるデータが多く、これから先どうしたらいいのかと考える回となりました。
病気になったとき、老後になったらという大きなくくりではなく、
病気になったときに認知症がなかったら どこへ
病気になったときに認知症があったら どこへ
などもう少し具体的に、治療や療養先を考えてみてください。
そのために、大切なことは、自分の意志を明確にし、明確に残すことです。
まずは、ご自身の意志・価値観を明確にするために、今までの人生の価値観を書いてみると分かりやすくなります。
病院で過ごす
ホスピスで過ごす
家で過ごす
施設で過ごす
どれも正解です。
ご自身の大切にしたいもの、価値観にあった場所はどこか、で選んでいけるといいですね。
価値観が明確になったら、ご自身が判断できなくなったときに代わりに判断をしてくれる
家族・友人と共有してみてはいかがでしょうか。
もしもの時が来たときに、ご自身の要望をはっきりと医療側に伝え、納得のいく医療が受けられるように、このお正月を使って考えてみてください。
今回の講座内容は、3月に特別養護老人ホームかがやきにて、リピート講演をいたします。
参加希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
次回は、2月に開催予定です。
テーマは、1年を通して・・・リビングウィル。アドバンスディレクティブを書きましょう。 です。
お楽しみに!
お問い合わせ先:ふらっと・ほすぴす希望のひかり 担当 中尾
TEL:095-801-6670