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執筆者の写真NPO法人らいぶながさき

対話の壺「旅のことば」を開催いたしました!

更新日:2023年2月14日



令和元年9月17日(火)ふらっと・ほすぴす希望のひかりにて、

医療従事者向けの学習講座 対話の壺を開催いたしました!

今回のテーマは「旅のことば 認知症とより良く生きるためのヒント」です。

前回の講座で学習した、オープンダイアローグの実践まとめをした後、認知症とともにより良く生きるための「旅のことば」について学びました。



前々回、前回を通して、対話のことば「オープンダイアローグ」について学んできました。


初回は、対話とは何か、対話の基本姿勢、患者の話を聴くにはどのような事を気を付けるのかについて学びロールプレイを行いました。


次の回では、対話の場を設定するために誰を集めるか、対話が始まったらどのように進めていくのかについて学びグループワークを行いました。


そして、今回は対話の場でどのような結論を出すのか、という終わらせ方について学びます。


問題解決のために「対話の場」を設けたい!となったとき、関係する人を集めます。

何度か「対話の場」を開く必要がある時には、必ず同じメンバーで行うということが大切です。


どのような結論を出すか、というよりもどのような過程を通って結論に至ったかが大事な対話となります。

関係する全員が過程を把握するために同じメンバーで対話を進めていくことが大切です。


対話を進める際に、それぞれの考えがあるということを忘れず尊重することという基本姿勢を忘れないようにしましょう。

対話はそれぞれの考えを尊重し、また途中で考えが変わることも許容します。

そのため全員の様々な考えをまとめてしまわないことも結論のために大切になります。


対話の場では、様々な考えの中から、なぜそう思うのかという理由や原因を出し合います。

その中から、全員が同じ考えになったり、折衷案が出たり、新たな意見が出たりと変化で出てきます。そこまでくると結論までもう少しです。


結論は白黒はっきりした結論ではなく、今はこういう方向にみんなで動いてみましょう、とあいまいさを残した結論を目指します。


上手くいかなかった、やってみたけれど考えが変わってきた、等の状況が変わったとき、気持ちや考えが揺れたときを許容するためです。

結論が出たら、対話のためのオープンダイアローグは最後になります。

難しい内容でしたが、ぜひ見返してみて活かしてみてください。


後半は、「旅のことば」というカードを使って認知症について考えました。

自分が認知症になったとしたら

家族が認知症になったとしたら

何を大切にしたいかを選びます。

カードは全部で40種類、その中からもっとも大切にしたい3枚を2~3人組のワークで選びました。


「旅のことば」では、認知症を人生の新しい段階、新しい旅に出ると捉えています。

今までとは違う環境、違う生活になると考えると、大切にしたいことも今の生活とは違ってきます。

どれも大切にしたいカードばかりです。

なぜそのカードを選んだのか、グループごとに発表しあいました。


40枚もカードがある中、意外と同じカードを選んでいるグループもありました。

選べるように書いてあると、自分が認知症になったとしたら何を大切にしたいか、家族が認知症になったとしたら何を大切にしてあげたいかが見えやすくなります。


普段から、認知症の方とも接する機会が多い医療関係者です。

考えることも多いワークとなったようでした。

旅のことば 認知症とともにより良く生きるためのヒントは次回さらに深めて勉強していきます。

お楽しみに!

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